星の降る夜
*愛してるよ*
そのコトバを聞きたくて
そのトキを感じたくて
生きてきたんじゃあないか
大袈裟なかもしれないけれど
そのくらいに
そのコトバの響きが
その一時が愛しく歓びに静かに満ちていた
星を全身に浴びているような
すべてからの愛を全身で受け取っているような、そんな感覚
ずっと求めていたものは
ただ静かにそこにあって
でも、こんなにも
全身で愛を受け取っていいんだ
そんなことを
遠くで感じながら
そのトキを感じ尽くした
きっと、知らぬまに
星という愛を
この世界へ放つと決めた途端に
わたしの中の何かが回りはじめた
動きだしたら
もう、止まらないそれは
回そうと思っても回らなかったそれは
わたしが
緩やかにわたしの中に在り
じぶんのすべてを
いのちのすべてを
受け入れたトキ
愛すると決めたトキ
静かに回りはじめていた
2017*11*10