**ゆめの世界**星の世界**
この世界は
*ゆめの世界*と*星の世界*
2つの世界で成り立っている
カタチはない
みんなの願いやゆめのカケラでできている
*ゆめの世界*
それは、見たりふれたりできないけれど
わたしたちの中に確実にある
そうして、カタチある
*星の世界*
夜空に浮かぶ星たちはもちろん
わたしたちのカラダやテーブル
この世界に存在するあらゆるものは
星が爆発してできた星のカケラからできている
ゆめをのせてカタチにして表現するもの
コトバや歌、絵や空間あらゆるアートや
わたしたちの存在そのもの、
この世界をカタチ創っているものすべて
ゆめのカケラと星のカケラふたつが重なり合って存在している
*
わたしが今、
ひたすらに星を描いているのは
ゆめと星を結んでいるんだ
わたしのゆめが見えるように
みんなとのゆめが見たくて
わたしのゆめがすべてへ放ち、
世界中へ届くように
そう思うと嬉しかった。
だからこんな絶望的な気持ちの今日も
星を描こうと、コトバを綴ろうと思えるんだ
いや、だからこそ
星を描かずにはいられないんだ
*
この星の世界を描こうとして
ゆめの世界まで銀河の真ん中から降りていって
*希望は絶望からうまれる*というなら。と
絶望を探しにいったけれど
どこにもいなかった。
どこを見渡しても
絶望はいなくて
愛だけで、ゆめだけで悲しくなった。
じゃあ、わたしたちはなにから
生まれたんだろう?
回りを見ると愛だらけだった。
愛しかなかった。
ぜんぶが愛だ、
なんてズルすぎる。
*
この世界を、星を描きながら
絶望を世界に描きたくなった
ちょん。とここに
きっと、世界をつくった誰かは
悲しみにくれる人のために絶望をつくったんだ
愛とゆめだけじゃあ眩しくて
生きられない人もいるかもしれないから
絶望の肩を借りて
泣きたいときだってある
*
そうして、
キャンパスを眺めると
星が湧いてきて筆先から星がうまれてきて
わたしの中に、まだゆめがあるんだ。
となんだか悲しくなった。